公園
向島百花園
TEL:03-3611-8705
東京都墨田区
おでかけガイド > 公園 > 向島百花園

四季折々に応じた催しで日本の風情が味わえる庭園。秋に咲く全長約30mの萩のトンネルが見事!

江戸の町人文化が花開いた文化・文政期(1804~1830年)に造られた庭園。庭を造ったのは、それまで骨とう商を営んでいた佐原鞠塢。交遊のあった江戸の文人墨客の協力を得て、旗本、多賀氏の元屋敷跡である向島の地に、花の咲く草花鑑賞を中心とした「民営の花園」を造り、開園した。
 
開園当初は、360本のウメが主体で、当時有名だった亀戸の清香庵字臥竜梅の梅屋敷に対して「新梅屋敷」と呼ばれたほど。その後、ミヤギノハギ、筑波のススキなど詩経や万葉集などの中国、日本の古典に詠まれている有名な植物を集め、四季を通じて花が咲くようにした。「百花園」の名称は、一説では、「梅は百花に魁けて咲く」または「四季百花の乱れ咲く園」という意味でつけられたもの。

百花園は当時の一流文化人達の手で造られた、庶民的で、文人趣味豊かな庭として、小石川後楽園六義園などの大名庭園とは異なった美しさをもっている。
昭和53年10月には文化財保護法により国の名勝及び史跡の指定を受けている。

早春の梅、水仙、福寿草から始まり春、夏、秋の山野草、秋の萩など四季それぞれの花の野趣に満ちた庭園で、園内では、季節に応じて春の七草、大輪朝顔展、虫ききの会、月見の会などが催され、日本の四季の風情を味わえる。向島百花園の公式ホームページで催しをチェックして出かけてみるのも楽しみ方の一つ。

また、江戸の昔から、谷中と並んで向島の隅田川七福神は有名で、年の始めの七福神巡りが恒例の行事になっている。百花園には隅田川七福神のうち福禄寿がある。

大きな地図で見る
DATA
スポット名 向島百花園
ふりがな むこうじまひゃっかえん
住所 〒131-0032東京都墨田区東向島3-18-3
TEL 03-3611-8705(向島百花園サービスセンター)
アクセス

●電車の場合

・東武スカイツリーライン「東向島」下車  徒歩約8分
・京成電鉄押上線「京成曳舟」下車  徒歩約13分

 

●バスの場合

・都営バス 亀戸-日暮里(里22) 「百花園前」下車 徒歩約2~3分

※駐車場はありません

公式HP http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index032.html
営業案内 開園時間
 午前9時~午後5時
(入園は午後4時30分まで)
休園日
 年末・年始
(12月29日~翌年1月3日まで)
 ※イベント開催期間及びGWなどで休園日開園や時間延長が 行われる場合もあります。
料金

一般 150円
65歳以上 70円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)

20名以上の団体
一般 120円
65歳以上 50円

※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料

    

無料公開日 みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)

 

【年間パスポート】
一般 600円
65歳以上 280円 
【9庭園共通年間パスポート】
一般 4,000円
65歳以上 2,000円

備考 集会場(御成座敷)
向島百花園
「花の棚、萩のトンネルなど名物が多い」
5月上旬からは藤棚に藤の花が甘い香りを放ち、他ではみられないクズ、ミツバアケビの棚もあります。クズは夏に紫紅色の花を、ミツバアケビは春に黒紫色の花をつけ、秋には紫色の果実が楽しめます。
「四季百花の乱れ咲く園」
開園当初は、360本のウメが主体で、当時有名だった亀戸の清香庵字臥竜梅の梅屋敷に対して「新梅屋敷」と呼ばれたほどです。「百花園」の名称は、一説では、「梅は百花に魁けて咲く」または「四季百花の乱れ咲く園」という意味でつけられたものです。
「献上七草籠」
園内では古来より日本人に親しまれ、多くの歌にも詠まれている「春の七草」「夏の七草」「秋の七草」が鑑賞できます。
春の七草:地植と七草籠が有名。七草籠は、江戸時代から続くもの、また献上七草籠は明治以来から続く習わしで、毎年新春に皇室に献上しています。
夏の七草:古来から七夕の花として飾られたのが夏の七草です。花束が扇形に仕立てられるのでまたの名を花扇(けせん)七草とも呼ばれます。
秋の七草:山上憶良の秋の七草の地植えが楽しめます。
「文人達の足跡」
庭造りに力を合わせた文人墨客たちの足跡もたくさんあります。例えば、入口付近の庭門には、蜀山人の扁額がかかげられ、両脇には詩人・大窪詩仏が書いた 「春夏秋冬花不断」「東西南北客争来」の木板(聯)がかかっています。そのほか、芭蕉の句碑を含め、合計29の句碑、石柱が随所に立っています。
「幻想的な夜の園内」
伝統行事「虫ききの会」(8月下旬)「月見の会」(中秋の名月)開催時期は、夜9時まで特別に開園。園内は、行灯やぼんぼりに優しく照らされ、江戸情緒を体感することができます。
「菊が彩る江戸花屋敷」
秋には様々な催しが行われ、11月には「菊が彩る江戸花屋敷」が開催され、江戸時代に全国で様々な系統が発展し、今日では「古典菊」と呼ばれている伝統的な園芸品種および現代でも盛んに楽しまれている「菊盆栽」を展示し、秋の風物詩でもある「菊」の優美な姿が楽しめます。
「名月を楽しむ」
中秋の名月を愛でる「月見の会」、後の月見とも呼ばれる「十三夜」を開催し、秋の風物詩を楽しんでいただきます。
「花菖蒲」
ショウブ田では「七変化(しちへんげ)」という、白かった花が翌日紫色になるという、珍しい品種も!
「萩のトンネル」
9月には全長約30mにわたって、可憐な萩のトンネルを楽しむ「萩まつり」が行われます。萩のトンネルは、ハギを竹の柵にそわせてトンネル状にした園路で、百花園の名物。
「萩まつり」
萩まつりの期間中は、お茶会等、様々な催しも企画され、一日中賑わいます。