日本で最初にできた歴史ある動物園。ジャイアントパンダ、スマトラトラほか約400種3,000点の動物を飼育 |
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上野公園の一角に位置する「東京都恩賜上野動物園」は1882年(明治15年)に日本で最初の動物園として開園、総面積14.2haの広大な園内では約400種3,000点の動物を飼育している。入園者数も日本一の動物園だ。(2014年6月現在) メインとなる「東園」には有名な「ジャイアントパンダ舎」をはじめ「日本の動物」「ゴリラ・トラの住む森」「ゾウのすむ森」「クマたちの丘」「ホッキョクグマとアザラシの海」 や中型のサル類を展示。スマトラトラやニシローランドゴリラといった希少動物の飼育でも全国的に有名。 また不忍池北側にある「西園」では50種以上の小型の動物を展示する「小獣館」、両生爬虫類館(ビバリウム)、国内唯一の「アイアイのすむ森」、「キリン・カバエリア」が見られる。 東園と西園の0.3kmを約1分半で結ぶ日本初のモノレールは動物が描かれた可愛らしい外観が人気。 |
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スポット名 | 東京都恩賜上野動物園 |
ふりがな | とうきょうとおんしうえのどうぶつえん |
住所 | 〒110-8711 台東区上野公園9-83 |
TEL | 03-3828-5171 |
アクセス | ●電車の場合 「東園 表門へ」 JR上野駅(公園口)から徒歩5分 京成電鉄上野駅(正面口)から徒歩10分 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅(7番出口)から徒歩12分 都営地下鉄大江戸線上野御徒町駅(A5出口)から徒歩15分
「西園 池之端門へ」 東京メトロ根津駅(2番出口)から徒歩5分
●車の場合 上野動物園には駐車場がありません。電車のご利用をおすすめします。 周辺の駐車場情報は公式ホームページをご覧下さい |
公式ホームページ | http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/ |
公式ツイッター | https://twitter.com/UenoZooGardens |
営業案内 | ●開園時間 ・毎週月曜日(
月曜日が祝日、都民の日にあたる場合は、その翌日が休園日) |
料金 | ●入園料 65歳以上 300円 中学生 200円
●年間パスポート(購入日から1年間有効) 65歳以上 1,200円 中学生 - ※小学生以下(小学校6年生まで)と、都内在住・在学の中学生は無料です。
●モノレール(東園駅~西園駅(0.3km、所要時間約1分半)) 運賃
運行時間:9時40分~16時30分
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備考 |
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パンダの「シンシン(真真)」 |
「上野動物園」といえばなんといってもパンダです。日本で最初に、そして最も長くパンダを飼育した動物園であり、日本で始めてパンダの繁殖にも成功しています。上野動物園は、中国パンダ保護研究センターから2頭のパンダの提供を受け、パンダ保護研究に共同で取り組んでいます。
メスで2005年7月3日、臥龍保護センター生まれ。体重はおよそ120kg。
シンシンは、怖いもの知らずの性格で、はじめての物や人でもためらわずに近づいていきます。また、リーリーとちがって、シンシンは甘いものがきらい。ただし、竹に関してはかなりの「グルメ」で、種類や質によって食べる部分をこまめに変えるこだわりの持ち主です。
ジャイアントパンダのエサは、竹やたけのこが主食ですが、鳥や小型の哺乳類なども食べます。動物園では、竹、たけのこ、パンダ用のとうもろこしだんごやミルクがゆ、りんご、にんじん、さとうきび、煮たさつまいも、なつめ、柿などをあたえています。
前あしを使うのがじょうずで、食事や子育てのときに役立ちます。前あしには5本の指のほかに「第六の指」と呼ばれる突起があり、これを指のように使い、器用に竹をつかんで食べます。また、あごの力が強く、太い竹でもかみ砕いて食べることができます。 |
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2005年8月16日、臥龍保護センター生まれ、体重はおよそ135kg。 初めて目にする物や聞き慣れない音には、神経を集中させて確認する慎重派ですが、危険がないとわかるとすぐに落ち着きを取り戻します。走り回ったり、木に登ったり、ときに活発に動き、たくましさも見せるパンダです。 |
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スマトラトラはトラの亜種の一つで、現在生存しているトラの中では最も小型です。しまは肩から後ろが2本ずつのたばになっていて、もようがはっきりしているのが特徴です。すみかの森林が開発されたり、毛皮をとるために人間に乱獲されたりして数がたいへん少なくなったため、国際的に保護されています。 |
ニシローランドゴリラは国内外の動物園と協力しあい、群れ飼育をおこない、ゆとりある環境で繁殖に取り組んでいます。2013年4月にはメスの子ども「モモカ」が誕生し、元気に育っています。
「ゴリラ・トラの住む森」では、ゴリラ、トラそれぞれの生息地に合わせた植栽をおこない、自然に近づけた展示をおこなっています。 |
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「アジアゾウ」は 、アフリカゾウより小型で、肩高2.5~3.5m、体重3~5トン。森林に群れでくらし、1日のうち18時間くらい食事をしています。キバはオス、メスともにありますが、メスのものは短くて外からはよく見えません。アフリカゾウと違い、ひづめは前あしが5個、後あしが4個です。
「ゾウのすむ森」では、緑と土の放飼場と、群れ飼育ができる6室の寝室を備え、将来の繁殖にも対応できるアジアゾウの施設です。寝室にいるゾウのようすや、プールでの迫力ある水浴び、放飼場での採食や砂浴びなど、さまざまな角度からゾウを見ることができます。 |
「ニホンツキノワグマ」は 、日本の本州、四国、九州の山地の落葉樹林地帯や低木地帯に生息しており、体長は約1.4m、体重80~150kg。 雑食性で、木の葉や根、どんぐり、昆虫、ハチの子、サナギ、魚などを食べます。動物園では、りんご、パン、クマ用ビスケット、魚などをあたえています。
「クマたちの丘」では、マレーグマ、ニホンツキノワグマ、ヒグマなど、熱帯から寒帯にかけて広く分布するクマたちの生息地を再現しており、冬には、冬眠するクマの姿を観察できるブースを設けています。また、クマだけでなく、キツネなど他の動物との複合展示も特徴となっています。 |
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ホッキョクグマの飼育舎は、1階部分では、ホッキョクグマが水中で見せるダイナミックな行動を間近に観察することができ、その近くにはホッキョクグマと生息区域が同じアザラシも展示されています。 「ホッキョクグマ」の体長はメスで1.8~2m、オスで2.2~2.5m、体重はメスで150~300kg、オスで420~500kg、最大で800kgにもなります。 体のわりに頭が小さく、前あしが大きいなど、泳ぐのに適した体をしていて、泳ぎや潜水がとてもじょうずです。氷上で生活し、ときには流氷にのって何百kmもはなれたところまで移動することもあり、日本でも北海道や新潟の海岸に流れ着いたことがあります。 |
ニホンジカの亜種で、北海道だけに生息しています。本州のシカよりも、やや大型です。角は毎年春に自然に落ち、そのあと4月から5月にかけて新しい袋角(ふくろづの)が生えてきます。皮ふにおおわれていた袋角は夏になると内部がかたくなりはじめ、10月ごろにシカらしい、かたい白い角になります。
表門広場を入ってすぐ左側にある「日本の動物エリア」は、五重塔をバックにエゾシカやニホンカモシカ、日本の野鳥を展示しています。ここでは、ルリカケスの貯食行動を理解できるよう工夫した展示や、ニホンリスの連結ケージなどが見られます。 |
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「アイアイのすむ森」では、国内では上野動物園でしか出会えないアイアイやフォッサをはじめ、キツネザル類などマダガスカル島に生息する動物たちを飼育・展示しています。屋内施設では、夜行性のアイアイが活動するようすや餌をとる行動を、不忍池にかかる浮き桟橋では、日光浴をするワオキツネザルを観察することができます。
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「ケープペンギン」は、南アフリカ沿岸に生息する中型のペンギンで、南極のペンギンと違って日本の暑さでも大丈夫です。上野動物園では西園のペンギンプールで飼育しています。 |
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両生類および爬虫類を、コーナーごとに生息地の自然環境を再現して展示する、ジャングルのような雰囲気が特徴の施設です。 |
上野動物園には歴史的建造物も多数あります。 1639(寛永16)年に再建された国重要文化財の「旧寛永寺五重塔」や藤堂高虎が建て、1878(明治11)年に再建された閑々亭、20世紀初頭の日本型ベルサイユ建築の面影を残した旧正門、1931(昭和6)年建造の日本最初のサル山などがあります。 |
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園内には東園と西園の2カ所のレストランがあります。(各約100席)。食堂は無料休憩所を兼ねていますので、お持ち込みも可能です。
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上野動物園モノレールは、正式名称を「上野懸垂線」といい、日本で最初に開業したモノレールです。 東園駅と西園駅の間、約0.3kmを所要時間約1分半で結んでいます。料金は大人(中学生以上)150円、子供(2歳以上)80円です。 |
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