約2,000種類の薬草・薬用植物が見られる東京都で最も広い薬用植物園 |
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八王子市の東京薬科大学内にある「東京薬科大学 薬用植物園」は、薬用植物に関する教育と研究を目的として設置、面積は41,000㎡と東京都で最も広い薬用植物園。 東側に開けた谷とこれを囲む丘陵からなる園内は、「見本園」と「展示温室」と丘陵の樹林の中に作られた「自然観察路」が一般向けに無料開放されており、約2,000種の温帯から熱帯に生育する代表的な薬用植物、有用植物を年間を通して観察することができる。代表的な植物はカタクリやコブシ、多摩丘陵とその周辺のみに生える希少なタマノカンアオイ、八王子市の花ヤマユリ、キクザキイチリンソウ、アイ、ボタン、パイナップルセージ、ドクダミ、クチナシ、クコなど。 年2回、定期的に「薬用植物公開講座と薬用植物園見学会」を開催。専門分野の講師が薬用植物などについての講義おこない、植物園見学では教職員・在学生が案内してくれる。 |
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カテゴリ | おでかけガイド > 植物園 |
スポット名 | 東京薬科大学 薬用植物園 |
ふりがな | とうきょうやっかだいがく やくようしょくぶつえん |
住所 | 〒192-0392 東京都八王子市堀之内1432-1 |
TEL | 042-676-7306 |
アクセス | ●電車の場合 JR豊田駅南口より スクールバスにて約8分(駅前のコンビニでバス券を購入) |
公式HP | https://www.toyaku.ac.jp/campus/hachioji/plant/ |
営業案内 | ●開園時間、閉園日とも公式ホームページを参照
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料金 | 入園無料 |
備考 | 見本園と展示温室、自然観察路が学生や来訪者のために開放されている。 |
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「植物園入り口」 記名台で住所・氏名を記入してから入園します。見学できる場所は見本園、展示温室、自然観察路です。 |
「園内風景」 植物園の面積は41,000㎡、東京都で最も広い薬用植物園です。見られる野生植物は約500種、栽培している植物は約1,500種です。 |
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「見本園」 「見本園」ではボタンやクチナシ、ドクダミ、トウガラシなどさまざまな薬草が育てられています。 |
「アカバナムシヨケギク (赤花除虫菊)」 草丈は約60cm、キク科の赤い花で、丈夫で育て易い多年草。花にピレトリンという殺虫成分を含み、粉末にして殺虫剤に用いたため生薬名で除虫菊とも呼ばれています。開花時期は5~7月。 |
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「展示温室」 温室ではポンデローサやバナナ、コーヒーの木、コーラの木、ショウベンノキなど熱帯の植物が植えられています。 |
「温室内部」 室内は年間を通して暖かくまるで南国。珍しい花や植物が多数なのでじっくり鑑賞しましょう。 |
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「自然観察路」 丘陵の樹林の中に作られた自然観察路は散歩コースとしてもおすすめです。 |
「イチハツ/アヤメ科」 アヤメ科の多年草。花期は5月ころ。高さ30-50cmで分枝して2~3の花をつける。春に一番早く咲くので「一初」とも。 |
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「ヤマユリ」 「ヤマユリ」は八王子市の花です。自然観察路で見ることができます。大型の芳香のある花が開きます。ユリの鱗茎は百合(びゃくごう)といい、咳止め、精神安定などの作用があるとされています。開花時期は7月頃。 |
「カタクリ/ユリ科」 ユリ科。温帯林の明るい林床に群生し、樹々が芽吹く頃、大きな葉をバックに可憐な花を咲かせます。自然観察路で見ることができます。 |
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「ボタン/ボタン科」 「見本園」で見ることができます。ボタン科の落葉小低木で、花は大形で美しく、中国では「百花の王」と呼ばれています。薬用としても重要で、その根皮(牡丹皮:ボタンピ)を漢方薬に用います。特に血の流れの悪い状態を改善するため、更年期障害や生理不順、冷え性など、婦人特有の諸症状の改善に用いる漢方薬に配合されています。 |
「センブリ/リンドウ科」 植物名は千回振り出し(煎じ)ても残留性の苦味が残っていることに由来します。漢字では当薬(トウヤク)と書き、「当に薬とすべし」を意味し、苦味健胃薬として利用されます。またエキスの発毛促進作用が知られ、育毛剤などにも配合されています。 |
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「キクザキイチリンソウ/キンポウゲ科」 北海道と本州の夏緑広葉樹林下に分布する「春植物」のひとつ。花期は3月中旬~3月下旬。八王子市に自生するものは花色に乏しく白色がふつう。 |
「コブシ/モクレン科」 北海道、本州、九州と済州島に分布する夏緑広葉樹。関東地方では丘陵地、低山に多く、雑木林の春告げ木として知られる。蕾みは薬用。 |
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「薬用植物園公開講座」 年2回、定期的に「薬用植物公開講座と薬用植物園見学会」を開催しています。専門分野の講師が薬用植物などについての講義をおこないます。 |
「薬用植物園見学会」 公開講座終了後、見学会が開催されます。東京薬科大学の講師や学生が薬用植物について分かりやすく説明しますので皆様ぜひご参加ください。 |
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