高尾に広がる55haの広大な敷地 森の科学館、樹⽊園、サクラ保存林を通年公開 |
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八王子市高尾にある「多摩森林科学園」は、森林に関する研究機関で、展示館(森の科学館)、約7ヘクタールの樹木園(およそ600種)、サクラ保存林を通年一般公開している。 木材を活用した2階建ての「森の科学館」は、パネルや映像、いろいろな資料を展示、交流の場、森林講座も開催。 8ヘクタールの広大な「サクラ保存林」は、江戸時代から伝わる栽培品種や国の天然記念物指定のサクラのクローンなど、全国各地のサクラ約1,500本が植えられており、見頃となる2月下旬から4月下旬は多くの人で賑わう。 「樹木園」は7ヘクタールの敷地に、昭和の初期から、国内外の樹木約500種、6,000本を植栽。園内では775種の野⽣植物が記録され、季節の植物を楽しめる。 また都市近郊としては珍しく、四季折々、野鳥、ほ乳類などたくさんの生きものたちに出会えるのも魅力。園内ガイドツアー(2時間)も開催しているので詳しくは公式HPをどうぞ。 |
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カテゴリ | おでかけガイド > 植物園 |
スポット名 | 独立行政法人 森林総合研究所 多摩森林科学園 |
ふりがな | どくりつぎょうせいほうじん しんりんそうごうけんきゅうじょ たましんりんかがくえん |
住所 | 〒193-0843 東京都八王子市廿里町1833-81 |
TEL | 042-661-0200 |
アクセス | ●電車の場合 JR、京王線「高尾駅」北口 徒歩約10分
●バスの場合 JR高尾駅北口1・2番乗り場から 西東京バス乗車(小仏行きを除く)「森林科学園」下車(約3分) ただし、高尾駅方面(帰り)のバスはございませんので、ご注意ください。
●駐車場 |
公式HP | http://www.ffpri.affrc.go.jp/tmk/ |
営業案内 | ●入園時間 9:30~15:30(閉門16時) 4月は9時開園
●休園日 5月から2月の毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日) *3月および4月は休園日はありません。 年末年始(12月26日から1月15日まで) |
料金 | ●入園料 大人300円 子供50円(高校生まで) 大人400円 子供150円(4月のみ) 年間パスポート 1,200円 |
備考 | |
「森の科学館」 多摩森林科学園に来たらまずは「森の科学館」にお立ち寄りください。森の科学館は、森林に関わる研究成果を知ってもらうため施設で、
館内には今見られる生きものの情報(ホワイトボードの地図に書いてあります)や園内を観察するのに役立ついろいろなガイドマップ、パネルや映像、いろいろな資料を用意していますので、樹木園を回る前にぜひお立ち寄り下さい。他に交流の場、森林講座も開催しています。
「館内」写真右 建物は、2階建てで914㎡、金属を少なくし、いろいろな種類の加工方法の木材を使った木材の利用法の展示物です。 |
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「野生動物コーナー」 「野生動物コーナー」ではリスやハクビシン、アライグマ、アカネズミ、コウモリなどの剥製を展示しています。 |
「昆虫コーナー」 「昆虫コーナー」では多摩森林科学園で記録されているチョウ(蝶)の種類ボードや展示をしています。 |
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第1樹木園「スギ」 多摩森林科学園には7ヘクタールの樹木園があります。ここには昭和の初期から、国内外の樹木約500種、6,000本が植えられています。園内では775種の野生植物が記録され、樹木園やサクラ保存林などで季節ごとにいろいろ観察できます。 |
第1樹木園「カラマツ」 「カラマツ」は日本の針葉樹の中で、唯一の落葉性の高木。幹の太さは1mにもなります。花期は4月~5月、果期は10月。 |
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第2樹木園「コナラ」 サクラ保存林への連絡経路にもなっている第2樹木園は、落葉樹も多く四季の変化が楽しめます。「コナラ」の花期は4月、果期は10月。 |
第2樹木園「メタセコイヤ」 「メタセコイヤ」の花期は2月~3月、果期は10月~11月。 第2樹木園では、時々白い箱「森のポスト」に出会います。箱の中には、その樹木と私たちのつながりなどを示すジオラマや模型が入っています。 |
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「サクラ保存林」 3月後半から4月末まで桜が華やかに咲きます。 8ヘクタールの広さを持つサクラ保存林には日本全国の主要なサクラの栽培品種や名木、天然記念物などの接ぎ木クローンが、約250種類、1,500本植えられています。
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「サクラ保存林」 サクラの栽培品種は江⼾時代以前から多くの種類が育成されてきましたが、現代に引き継がれているのはその一部です。このような伝統的栽培品種を収集・保全し、正確な識別・分類や系統関係の研究を進めています。 |
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「サクラ保存林」 サクラの開花期については約30年間の観測が継続されています。ʻ染井吉野ʼの開花記録は気象庁によって全国で蓄積されていますが、サクラ保存林では同じ場所での多種類の観測記録が蓄積されています。 |
野鳥観察「ヤマドリ」 園内では、オオタカ、ヤマドリ、カワセミ、ウソ、キレンジャクをはじめ70種ほどの鳥類が観察できます。 見通しの良いサクラ保存林や、多様な樹木が生育する樹木園、そして小川や池もあります。森林や草地、水辺に立ちよる鳥など多様な環境で鳥たちのくらしを観察できます。季節によっても顔ぶれが変化する鳥たちを探しに出かけましょう。 |
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野鳥観察「カワセミ」 水辺ではカワセミやカモの他に、細い流れや堰の上で水浴びをする鳥たちを見つけられたらラッキーです。カワセミは「チーツィ」と鳴きます。 |
野鳥観察「ヤマガラ」 木を叩くコツコツという音がしたら、枝の上や幹を探してみましょう。キツツキがいたり、ヤマガラが実を割っているかも。 |
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野鳥観察「オオタカ」 鳥がよく止まる場所を注意してみてみよう。木の頂部、木の先端で周りを見渡して食べ物を探すタカやモズ、ヒヨドリ、さえずりをする鳥たちがいるかも。「オオタカ」の鳴き声は「ケッケッケッケッ」、2月から5月頃に見られます。 |
「カワヅザクラの花の蜜を吸うメジロ」 花や実のついた木に鳥が集まっていることがあります。そんな木を覚えておいて見て回ると見つけやすいですよ。「メジロ」はほぼ年間を通して見ることができます。 |
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「ムササビスポット」 樹木園にはたくさんのムササビが生息しています。ムササビは夜光性ですが、夜の間に残した食べあとやフンを見つけることができます。運が良ければ昼間でも巣穴から顔を出している姿を見ることができます。パンフレットの地図を参考に、夜の哺乳類ムササビの⽣活を探ってみましょう。 |
「ニホンリス」 高尾山などの大きな山林と近接している多摩森林科学園には、都市近郊の森としてはめずらしく、多様な動物が生息しています。 「ニホンリス」は本州から四国・九州にかけての、平地から亜高山帯までの森林地帯などに生息しています。 |
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「イノシシ」 多摩森林科学園では、タヌキ、キツネ、アナグマ、ハクビシン、アライグマ、テン、イタチ、イノシシ、ノウサギ、ムササビ、ニホンリス、アカネズミ、ヒメネズミ、モグラ、ヒミズ、アブラコウモリなど、都市近郊としては珍しく、多様な種が生息しています。
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「オオムラサキ」 多摩森林科学園では、これまでに74種のチョウ、33種のトンボ、約120種のカミキリムシなどをはじめ、多くの昆虫が記録されています。ルリボシヤンマ、アオタマムシ、オオトラカミキリなど、東京近郊では珍しい昆虫も見つかっています。 |
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「アサヒナカワトンボ」 多摩森林科学園の昆虫。ギフチョウのように既に絶滅してしまったと考えられる昆⾍もありますが、その一方でヨコヅナサシガメやラミーカミキリのような暖地性の種や帰化昆虫も侵入してくるようになりました。このような生き物の変化を長期間にわたって記録していくことも、研究所の重要な役割のひとつです。 |
「こんちゅうスポット」 科学園で見られる昆虫の解説版「こんちゅうスポット」を50ヶ所設置しています。希望者には地図と記入用紙をお渡しして、自分で学習していただくためのシステムを用意しました。園内散策のついでや、夏休みの宿題にもご利用下さい。
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