東京の神社・寺参拝ガイド
塩船観音寺
TEL:0428-22-6677
東京都青梅市
塩船観音寺

京都・醍醐寺を総本山とする真言宗醍醐派の別格本山 約20,000本が咲き乱れる「つつじ祭り」や「火渡荒行」が有名

約20,000本もの花が咲き乱れる「つつじ祭り」で有名な「塩船観音寺」は、京都府伏見区の醍醐寺を総本山とする、真言宗醍醐派の別格本山。別格本山とは、総本山に準じた待遇を受ける特別な寺院を指す。

起源は大化年間(645~650年)。八百比丘尼が千手観音を安置したのが始まりとされ、天平年間(729~749年)に高僧・行基菩薩が当地に立ち寄り、周囲の地形が船に似ていることから、仏が衆生を救おうとする大きな願いの船である「弘誓の船」になぞらえて命名したと伝えられる。

貞観年間(859~877年)には、比叡山の僧・安然和尚が夢のお告げによって当山を訪れ、観音堂を再興し、阿弥陀堂、薬師堂を建立し七社権現を奉遷、十二の僧坊を建立し興隆を極めた。

敷地内には数々の由緒ある建造物が並び、そのほとんどが都や市の文化財に指定されている。仁王門をくぐってすぐの左右にそびえる大杉も都の天然記念物。

つつじ祭りなど、四季折々の花が美しいお寺として知られるが、年末年始も多くの参拝客が詰めかける。除夜の鐘突きは23時45分頃から先着300人様、開運お守り進呈。0時より初護摩修行がスタートし、元旦祭にはご本尊「千手観音」をご開扉して、厄除けや交通安全等諸祈願成就を祈願する。三ヶ日は甘酒が振舞われ、植木市が開催される。


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DATA
カテゴリ おでかけガイド > 神社・寺 参拝
スポット名 塩船観音寺
ふりがな しおふねかんのんじ
住所 〒198-0011 東京都青梅市塩船194
TEL 0428-22-6677
  真言宗醍醐派 別格本山 
ご利益 無病息災・家内安全・五穀豊穣・商売繁盛・交通安全・病気平癒・学業成就・合格祈願・良縁祈願・縁結び・子宝・子受け・必勝祈願
例年のお正月参拝者数 約3.5万人
アクセス

●電車の場合
JR青梅線「河辺駅」より多摩バス西東京団地行き塩船観音停留所下車 徒歩10分

 

●車の場合

圏央道青梅今井ICより約10分

駐車場(約200台)

※つつじ祭期間中は有料となります 普通乗用車:700円 1回

公式ホームページ http://www4.ocn.ne.jp/~kannonji/
年末年始案内

●1月元日~3日 元旦祭初護摩供(本尊開扉)

除夜の鐘突き 先着300名に開運お守りを配布
元旦から5日まで甘酒授与(無料)

祭礼・行事案内

 

●塩船観音つつじまつり

4月中旬~5月上旬に早咲き・中咲き・遅咲きのつつじが順に咲く。その数約15種類20,000本。つつじ祭り開催期間は維持管理のための費用の一部として入山料がかかります。

大人(中学生以上):300円/1回

小人(小学生)  :100円/1回

開園時間:午前8時~午後5時

 

●例大祭 柴燈護摩火生三昧火渡荒行厳修

5月3日 午前11時~ 

薪や柴で高く積み上げられた「護摩壇」の前に山伏が代わる代わる登場し、ほら貝や斧や太刀や弓などを用いてさまざまな儀式が行われる。

料金

●普門閣

普門閣では、塩船観音寺オリジナル商品やお漬け物などお土産の購入や山菜そばやうどんなどのお食事ができます。

年中無休。営業時間 午前9時~午後5時

備考

 

 

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塩船観音寺「塩船観音寺」

京都・醍醐寺を総本山とする真言宗醍醐派の別格本山

「山内図」

崇神天皇の御代、標高929mの山頂に創建された関東有数の霊場。知恵の神様・櫛真智命(くしまちのみこと)を祀る。

「本堂(観音堂)」「本堂(観音堂)」

常磐堅磐社社殿は永正8年(1511年)に建立されたもので、東京都指定有形文化財。

「山門(仁王門)」「山門(仁王門)」

室町時代建立の国指定重要文化財。八脚門・切妻造りの茅葺き屋根で、都指定有形文化財である金剛力士像二体が安置されています。

「都天然記念物 塩船観音の大スギ」「都天然記念物 塩船観音の大スギ」

都の天然記念物の大スギ2本があります。塩船観音の夫婦杉とも呼ばれています。スギは幹回り約7.8m、高さ約38m。

「山門をくぐって本堂へ向かう」「山門をくぐって本堂へ向かう」

塩船観音寺は山門から始まります。向こうに見えるのは阿弥陀堂です。

「薬師堂」「薬師堂」

青梅市有形文化財に指定されている薬師堂。木造・寄棟作り・茅葺の趣ある小仏堂で、桃山時代の建物と推定されています。

「阿弥陀堂」「阿弥陀堂」

室町時代建立の国指定重要文化財。木造・単層・寄棟作りの銅板葺きで、昭和36年の解体修理において、国の指導により茅葺から銅板葺に変更となりました。天井には板張りが無く、簡素な技法で未完成のまま今日に伝えられたのではないかと言われています。

「招福の鐘」「招福の鐘」

鐘楼堂の「招福の鐘」。天井の経文は光明真言と言って、数々の災厄・病気等の悩みを消滅してくれるそうです。「南無観世音菩薩」と念じながら、ゆっくりと鐘をついてください。


「塩船平和観音立像」「塩船平和観音立像」

塩船観音寺開創1,350年の記念行事として、2010(平成22)年につつじ山の最上部に建立されました。

 

「鐘楼」「鐘楼」

四脚・茅葺の建物で、銅鐘は寛永18年(1641年)作で青梅市有形文化財に指定されています。


「山王七社権現」「山王七社権現」

貞観年間(859~877年)に、比叡山の僧・安然和尚が夢のお告げによって当山を訪れ、観音堂を再興し、阿弥陀堂、薬師堂を建立し、七社権現を奉遷しました。

4月中旬~5月上旬「つつじ祭り」の風景
4月中旬~5月上旬「つつじ祭り」の風景

毎年4月中旬~5月上旬「つつじ祭り」が開催される。つつじはそれぞれ、早咲き・中咲き・遅咲きと順に咲くように植えられ、その数約15種類1万7本だという。

4月中旬~5月上旬「つつじ祭り」の風景
4月中旬~5月上旬「つつじ祭り」の風景

上からの風景はおすすめ撮影スポット。体力に余裕があるなら上まで登って一周してみてもいかが。高台から見下ろすつつじの群れは、どのアングルから見ても素晴らしい。

「例大祭 柴燈護摩火生三昧火渡荒行厳修」の風景
4月中旬~5月上旬「つつじ祭り」の風景

カラフルなのぼりの塩船観音寺の特徴。


「例大祭 柴燈護摩火生三昧火渡荒行厳修」の風景
「例大祭 柴燈護摩火生三昧火渡荒行厳修」の風景

つつじ祭り期間中の5月3日におこなわれる有名な「火渡り」。開始予定時刻になると、ほら貝を吹きながら山伏たちの一行が入場、薪や柴で高く積み上げられた「護摩壇」の前に山伏が代わる代わる登場します。

「例大祭 柴燈護摩火生三昧火渡荒行厳修」の風景
「例大祭 柴燈護摩火生三昧火渡荒行厳修」の風景

二人の山伏が同時に手にもった松明から火を点けた後、諸々の儀式が行われ、合間合間にほら貝や錫杖の音が鳴り響く。