公園
旧古河庭園
TEL:03-3910-0394
東京都北区
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「国の名勝」指定の庭園
コンドル博士による洋風庭園、小川治兵衛による日本庭園は必見!

武蔵野台地の斜面と低地という地形を活かし、北側の小高い丘には洋館を建て、斜面には洋風庭園、そして低地には日本庭園を配したのが特徴。 この庭園はもと明治の元勲・陸奥宗光の邸宅だったが、次男が古河家の養子になった時に古河家の所有となる。尚、この当時の建物は現存していない。

現在の洋館と洋風庭園の設計者は、英国人ジョサイア・コンドル博士(1852~1920)。現在の洋館は 博士の最晩年の作で、大正6年5月に竣工。躯体は煉瓦造、外壁は真鶴産の新小松石(安山岩)の野面積で覆われ、屋根は天然ストレート葺き、地上2階・地下1階となっている。
博士は当園以外にも、旧岩崎邸庭園洋館、鹿鳴館、ニコライ堂などを設計している。
日本庭園の作庭者は、山県有朋の京都別邸である無鄰菴、平安神宮神苑、円山公園、南禅寺界隈の財界人の別荘庭園などを作庭し、造園界に多大な貢献をした京都の庭師植治こと小川治兵衛(1860~1933)。


心字池を中心に枯滝・大滝・中島を配し、茶室、深山の滝など見所が多い。
数少ない大正初期の庭園の原型を留める貴重な存在で、伝統的な手法と近代的な技術の融和により、和洋の見事な調和を実現している秀逸で代表的な事例であり、また、現存する近代の庭園の中でも、極めて良好に保存されている数少ない重要な事例であるとして、平成18年1月26日に文化財保護法により国の名勝指定を受けている。


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DATA
スポット名 旧古河庭園
ふりがな きゅうふるかわていえん
住所 〒114-0024 東京都北区西ヶ原1-27-39
TEL 03-3910-0394(旧古河庭園サービスセンター)
アクセス

●電車の場合

・JR「上中里」下車 徒歩7分
・地下鉄南北線「西ヶ原」(N15)下車 徒歩7分
・JR「駒込」下車 徒歩12分
・都電荒川線「飛鳥山」下車 徒歩18分

 

●バスの場合

北区コミュニティバス(王子・駒込ルート)20分間隔
JR駒込駅より5分・JR王子駅より20分
「旧古河庭園」下車

 

公式HP http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index034.html
営業案内 開園時間
 午前9時~午後5時
(入園は午後4時30分まで)
休園日
 年末・年始
(12月29日~翌年1月1日まで)
 ※イベント開催期間及びGWなどで休園日開園や時間延長が行われる場合もあります。
料金 一般   150円
65歳以上  70円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)

20名以上の団体
一般     120円
65歳以上  50円
備考 (公財)大谷美術館(要事前申込)、茶室 
旧古河庭園
「洋館」
大正12年9月1日に発生した関東大震災では約2千人の避難者を収容し、虎之助夫妻が引き払った大正15年7月以降は貴賓の為の別邸となりました。(東京公園文庫「旧古河庭園」より)
「西洋庭園」
ジョサイア・コンドル設計で、左右対称の幾何学模様の刈込のフランス整形式庭園と、石の欄干や石段・水盤など、立体的なイタリア露壇式庭園の技法を合わせバラと洋館と調和した絵画的な景観美となっています。
「華やかなバラの庭園」
約90種180株の華やかなバラが咲き誇る洋風庭園。
春と秋のバラの見頃の時期に合わせ「バラフェスティバル」が開催される。
「バラと洋館」
バラフェスティバルの開催時には、音楽会、バラの人気投票なども行われます。
「バラと洋館のライトアップ」
「バラと洋館のライトアップ」
「バラフェスティバルの音楽会」 「心字池」
「心」の字に似せて造った池で、日本庭園の中心。鞍馬平石や伊予青石などで造られ「船着石」があります。ここは池を眺めるための要となる所で、正面には「荒磯」、雪見燈篭、枯滝、石組、そして背後には築山が見られます。
「日本庭園」
小川治兵衛作庭で、心字池を中心に枯滝・大滝・中島を配しています。冬のマツの雪吊とこも巻・ソテツの霜除は風物詩となっています。また夏の大滝の水音と秋の紅葉もおすすめです。
「国の名勝指定」
数少ない大正初期の庭園の原型を留める貴重な存在。平成18年1月26日に文化財保護法により国の名勝 指定を受けました。